お掃除機能付きエアコンでもエアコンクリーニングは必要?仕組みと注意点を分かりやすく解説

「うちのエアコンは“お掃除機能付き”だから、中までキレイにしてくれるはず」
そう思っているご家庭、とても多いです。
ですが実際には、お掃除エアコン=フィルターのホコリを自動で取ってくれるだけで、内部のカビ・黒い汚れ・ニオイまでは除去できません。
この記事では、
- お掃除エアコンとはどんな仕組み?
- なぜクリーニングが必要なの?
- 放置するとどんなリスクがあるの?
という疑問を解説します。
目次
- 1. お掃除機能付きエアコンは“内部まで掃除するエアコン”ではない
- 2. お掃除機能付きエアコンでも「内部はカビが発生する」理由
- 3. お掃除エアコンだからこそ“汚れるスピードが早い”こともある
- 4. お掃除エアコンでも“プロのエアコンクリーニングが必要な理由”
- 5. どれくらいの頻度でクリーニングすべき?
- 6. まとめ:お掃除エアコンでもプロのクリーニングは必須です
1. お掃除機能付きエアコンは“内部まで掃除するエアコン”ではない
「お掃除機能付き」と聞くと、まるでエアコン内部を丸ごと自動で洗ってくれるような印象がありますよね。
しかし実際に自動で掃除してくれるのはフィルターの表面についたホコリだけです。
お掃除機能の役割は主に次の3つです。
- ホコリをフィルターから自動で落とす
- 落としたホコリをダストボックスへ移動
- 機種によっては屋外へ排出(ダスト排出機能)
つまり、お掃除機能は「フィルター掃除の手間を軽くする機能」に過ぎません。
内部のカビ・ニオイ・黒ずみは、自動では取れません。
2. お掃除機能付きエアコンでも「内部はカビが発生する」理由
理由①:冷房を使うと内部が結露し、水が溜まるから
夏に冷房を使うと、内部のアルミフィンや送風ファンに結露が発生します。
この水分が残り、暖かい空気に触れると、カビがどんどん繁殖します。
これは普通のエアコンも、お掃除エアコンも同じ仕組みです。
理由②:送風ファン(風を出す部分)は掃除できない
エアコンの嫌なニオイの原因となる「黒い汚れ」や「カビ」は、多くの場合送風ファンと吹き出し口に付着した汚れです。
しかし、お掃除機能はフィルターのお掃除だけ。送風ファンには触れません。
そのため、
お掃除エアコンでも普通のエアコンと同じようにファンが真っ黒に汚れます。
理由③:フィルター奥の“熱交換器”は自動では洗えない
エアコンの心臓部分である「熱交換器(アルミフィン)」は、ホコリ・油汚れ・カビが溜まりやすい場所です。
ここが汚れると、
- 冷房が効かない
- 電気代が上がる
- 嫌なニオイがする
などのトラブルが起こります。
しかし、お掃除機能は熱交換器まで掃除することは構造上できません。
(一部の機種で熱交換器自動洗浄機種はあります)
3. お掃除エアコンだからこそ“汚れるスピードが早い”こともある
実はお掃除エアコンは、普通のエアコンより内部が汚れやすいケースがあります。
その理由は、内部構造が複雑で湿気がこもりやすいからです。
配線・モーター・ユニットが多く、空気の流れが滞りやすいため、カビにとって“居心地のいい環境”ができてしまいます。
実際にクリーニングをすると、
- 「お掃除エアコンなのに、こんなに黒い水が出るんですね…」
- 「中は普通のエアコンよりひどいかもしれません…」
と驚かれるお客様も多くいらっしゃいます。
4. お掃除エアコンでも“プロのエアコンクリーニングが必要な理由”
(1)内部のカビは市販スプレーでは取れない
エアコン内部は精密機械の集まりです。
市販スプレーでは奥まで届かないだけでなく、故障の原因にもなります。
業者はエアコンを分解し、高圧洗浄で奥の奥まで洗い流すことができます。
(2)お掃除エアコンは自分では分解できない
通常のエアコンでも分解が難しいですが、お掃除エアコンは部品点数が多く、構造がさらに複雑です。
- モーター
- ブラシユニット
- ダストボックス
- 配線スペース
など、素人では外せない部分だらけです。
プロが慎重に分解し、正常に戻した状態で組み立てる必要があります。
(3)電気代の節約にもつながる
内部が汚れたままだと、冷暖房効率が下がります。
同じ設定温度でも、
- より強い風量が必要
- より長い稼働時間が必要
となり、電気代が上がります。
クリーニング後は風量が増え、冷暖房効率が改善し、結果的に光熱費の節約にもつながります。
(4)赤ちゃん・妊婦さん・ペットがいるご家庭は特に必須
カビが飛ぶ空気を吸い続けるのは、健康面でもおすすめできません。
依頼されるお客様の多くが、
- 小さなお子様が咳をしている
- 赤ちゃんがいるのでキレイに保ちたい
- 妊娠中でニオイが気になる
など、家族のために相談されます。
お掃除エアコンでも、内部がキレイとは限らない。むしろ見えない部分が汚れていることが多いのです。
5. どれくらいの頻度でクリーニングすべき?
おすすめしているのは、次の目安です。
■ 年に1回(家庭用エアコンの一般的な目安)
特に以下の条件に当てはまるご家庭は、1年に1回のクリーニングで快適性を保てます。
- 夏は冷房をよく使う
- 冬も暖房を使う
- ペットがいる
- 部屋干しをよくする
- 家族全員の出入りが多い
■ 2年に1回(使用頻度が低い家庭)
次のようなご家庭は、2年に1回でもOKです。
- 家にいる時間が少ない
- 冷房のみ使用で暖房はほぼ使わない
- 部屋が湿気にくい構造
6. まとめ:お掃除エアコンでもプロのクリーニングは必須です
最後に大切なポイントをまとめます。
- お掃除エアコンが掃除するのは「フィルターだけ」
- 内部のカビ・ニオイは自動では取れない
- むしろ構造が複雑でカビが溜まりやすいこともある
- 年1回のクリーニングがおすすめ
- 健康・電気代・快適さのためにプロの清掃は必要
「お掃除機能がついてるから大丈夫」と思っていても、実際に分解してみると内部が真っ黒というケースはとても多いです。
エアコンを除いて黒い汚れが見えたらエアコンクリーニングのサインです。
タスカルではエアコンクリーニングサービスに対応しています。
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